人間の髪の毛は毛包（もうほう）と呼ばれる部分で作られ、
毛包の最深部に毛球（もうきゅう）と呼ばれる箇所が存在する。
この毛球が力強く成長すれば、
同時に健康でたくましい髪の毛が作られる事を意味する。
通常、髪の毛は約３〜６年という周期の元に
常に生え変わり続けており、
具体的には毛球が力強く成長を続ける『成長期』、
約２週間もの時間を経て
毛球が退化し脱毛に至るまでの『退行期』、
そして健康な状態で約３ヵ月前後と言われる
次の新しい髪が生え始めるまでの『休止期』という
３つのサイクルから成り立っている。
髪の毛が薄くなる、脱毛するなどの所謂ハゲるとは
具体的にどういう状態の事を言うのか？
それは、
・髪の毛に十分な栄養がもたらされない。
・ストレスなどが原因で毛細血管が収縮してしまう。
などの原因で
髪の毛が生え変わる周期が短くなる事を言う。
髪の毛が生え変わる周期が短くなるという事は、
髪の毛が十分に成長していない状態で
抜け落ちていくという事であり、
また、髪の毛が抜け落ちた後の『休止期』が長くなり、
なかなか新しい髪の毛が生えてこない状態の事を言う。
プロポリスの新陳代謝を活発にし、細胞の再生を活発化させる効果は、
毛髪育毛の面においては
新しい髪の毛が生えてこない『休止期』と呼ばれる期間を短縮化し、
毛球を力強く成長させようとする『成長期』と呼ばれる期間を
長期化させる作用があると言われている。
またプロポリスを頭皮につけて
マッサージを続けた結果
白髪が正常な黒髪に戻ったと言う報告もなされている。
旧ソ連では
かなり古くから毛髪育毛面における
プロポリスの実験がなされてきている。
ある臨床実験では５０人が対象となり、
１８人が円形脱毛症、
２７人が広範囲にわたる脱毛症、
５人が全体的にハゲていた。
そして、プロポリス軟膏とアルコール抽出したプロポリスを
毎日頭部にすり込みマッサージを行い、
食事療法、体操が行われた。
そして結果は
１年から５年の間に４１人に効果があり、
早い人では２〜３週間、
他の人でも１〜６ヵ月で新しい髪の毛が生え始めた。
効果が無かった９人は
全体的にハゲていた５人と
広範囲にわたる脱毛症だった４人だったが、
この４人は全員脱毛は止まっていた。
つまり、症状悪化を抑止するという面においては効果が見られた。
そして１８人の円形脱毛症の被験者は
１８人中１８人全員が完治するまでに至った。
結論としては、
全体的にハゲてしまっている場合における育毛は難しいものの、
髪の毛が少しでも残っている場合は、最低でも脱毛の抑止が可能であり、
かなり高い確率で、
育毛効果も望む事が出来るとの結果が出ている。
また、この旧ソ連の実験以外でも
プロポリスを飲んだり、患部に塗布（とふ）する事により
「脱毛が止まった」
「髪の毛が生えてきた」
「白髪が黒くなった」
などの報告は世界中で数えきれないほど受けている。